一人前への鍛練場！時給1,200円でまかないアリの『宴会場の配膳隊』

今回の「アルバイト裏話・体験談」は、アミノさん（30代前半）からの投稿です。

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私がやっていたバイトは派遣バイトの一種で、当時『配膳隊』と呼ばれている仕事でした。

配膳隊はいろいろなホテルの宴会場に派遣され、料理の配膳やドリンクの提供を行います。

主に結婚式、大学や企業のパーティーに入っていました。

たまにチップも！様々な場に赴く長時間高給バイトで学んだ社会人マナー

拘束時間は4～10時間越えなど幅があり、現場によっては残業や、次の宴会も入れないか打診されることがあるので、基本的にバイトの日は後の予定が入れられません。

ですが、時給は1,200円と高額なほうでしたし、長時間入る場合はまかないも出るので、個人的にはかなりおいしいバイトだったと思います。

たまにですが、チップをくれるお客さんもいらっしゃいました。

言葉遣いやマナー、サービス精神もこのバイトで鍛えられたと思います。

当時、学生だった自分は最初こそ慣れずに苦労しましたが、就活の前にいい勉強ができたと思っています。

派遣元NGを活かして快適労働◆ホテルによって待遇が変わる配膳派遣の実態

とはいえ、もちろん良いことばかりではなく、派遣されるホテルの当たり外れはかなり大きかったです。

当たりのホテルはスタッフもお客さんも穏やかで、休憩時間がしっかりある、まかないが美味しいなど、とても働きやすいのですが、外れのホテルはその真逆で、スタッフに怒鳴られる、酔ったお客さんに絡まれる、休憩時間が極端に短く、15分でまかないの雑炊を流し込むよう指示されるなど、かなり過酷な状況でした。

そしてそういうホテルは正社員の待遇も悪いのか、宴会当日に責任者が現れず、現場がグダグダになるということもありました。

私たちのような派遣で来ているスタッフは、あまりにひどいホテルの場合、派遣元にNGが出せるので、数回行って二度といかなくなった現場もあります。

都内にはたくさんのホテルがあるので、２～３か所NGにした程度で仕事が来なくなることはまったくありませんでした。

社会人の副業にもぴったり！様々な年齢層と関わる新鮮味がおもしろい

私が登録していた派遣元は、空いている日を事前に担当者に伝えると、その日に宴会がある現場を紹介してもらえるシステムでした。

結婚式は土日に集中することが多いのですが、意外と平日もさまざまな宴会があり、働きたい日はほぼ働ける状態でした。

ごく稀に、入った結婚式で芸能人が余興をやりに来るなど、貴重な場面が見られることもあります。

こういう配膳隊をメイン事業にしている派遣会社もいくつかあり、求人サイト等に載っていることもありますが、私は大学の友だちに紹介してもらいました。

紹介で入ると、友だちにも私にも1,000円ほどの紹介料、お祝い金が入るので、ありがたかったです。

社会人になってからは完全にやめてしまいましたが、中には副業として土日に働いている方もたくさんいました。

シフトなどはなく、自分が空いている日に働けるので、確かに副業にも適していたと思います。

さまざまな年齢層の方が働いていたので、いろいろと自分の知らない話が聞けるのも面白かったです。

研修ありで未経験者歓迎な環境！正直が伸びしろになる２度おいしい配膳隊バイト

コロナ禍でだいぶ現場が減ってしまったと聞きましたが、今後は宴会も復活してくると思うので、おいしいバイトを探している方にとってはチャンスかと思います。

特別なスキルは必要なく、実際に派遣される前に、派遣会社で簡単な研修も受けられます。

そこで基本的な言葉遣いや皿の運び方、ボトルの開け方、配膳のマナーなど教わりますし、現場でも『今日が初めての人？』と聞いてもらえたりするので、恐がることはありません。

お客さんの前で粗相することがあってはいけないので、ホテル側もできないことを無理にやらせるようなことはしません。

むしろ、できないことや自信のないことは正直に申告するのが一番です。

このバイトは人を相手にするのでマニュアル通りにはいかないし、体力勝負の仕事ではありますが、学ぶことも多く、良い経験になると思います。

個人的には、カフェやファミレスでバイトするなら、配膳隊に入ったほうがいろいろとお得かなと思います。