個人経営の居酒屋は大変でしたが大きく成長できました！

今回の「アルバイト裏話・体験談」は、もちこさん（26歳　女性　栃木県　OL）からの投稿です。

私は今から10年ほど前の２０歳の頃、個人経営の居酒屋で働いていました。

時給はとても低く、深夜手当てなどなかったので夜中まで働いても最低賃金でしたが家から近かったので応募しました。

面接らしい面接はなく、履歴書をもっていっていつからこれますか？といった即採用でした。

居酒屋バイトはとても大変でした

店長とバイトの2人での勤務なので、やらなければいけない仕事が多くとても覚えるのが大変でした。

ホールはもちろんですがドリンクを入れたり、料理を運んだり盛り付けたり、簡単なものだと作ることもありました。

店は最大30人ほど入れたのですが、満席近くなるとドリンクも料理も追い付かず最低賃金なのにしんどすぎると思って何度も辞めたいと思っていました。

逆に暇な時だと1日で10人も来ないこともあったので、その時はカウンターでお客様と会話したり、テレビを観たり優雅に過ごせたのでまだ乗り越えられました。

ずっと忙しい日ばっかりだと絶対すぐにやめていました。

そして店長がとても厳しい方だったので、何度も怒られて精神的に落ち込むことも多かったです。

当時は別のバイトもしていたので個人経営の居酒屋の出勤は週に1.2回と少なく、マニュアル等も一切なかったのでなかなか盛り付け方とかを覚えられず他のバイトと比べられて辛かったです。

でもそれは自分が出勤する日が少ないことを言い訳にしていました。

30歳目前になった今、当時はすごい甘えが出ていたなと思います。

居酒屋バイトならではのトラブル

そんな中で1番記憶に残っている出来事があります。

その日は土曜日の晩で予約が数件入っておりとても忙しいことがわかっていました。

団体客で、全員ビールを頼んで1人でビールサーバーで入れはじめに入れた人の泡が減らないようにスムーズに入れて何往復もして運んでいた時です。

思いっきりつまずいて、お客様にビールをかけてしまいました。

それまでもパニックだったのにもう頭が破裂するんじゃないかと思うほど頭が真っ白になったのを今でも覚えています。

何度も謝り、怒られても仕方ないと腹を括りましたがこのお客さん達はとても優しく、ビールがかかったお客さんも怒るどころか笑い話にしてくださいました。

そしてビールを運ぶのを手伝ってくださいました。

もう本当にありがたくて、涙が出そうでした。

今でもそのお客様のことをはっきりと覚えています。

せっかくの楽しい飲み会で乾杯前にビールをかけられてしまい冷たいし臭いし絶対ほとんどのお客様なら怒るところですが、とても優しくてこんな大人になりたいと心から思いました。

心機一転してバイトを楽しめるようになりました

このエピソードがあるまではバイトがだるいな、辞めたいなというモチベーションで働いていましたが、そんな気持ちで働いていたからバチが当たったんだと思い就職するまで心を入れ替えて一生懸命働きました。

すると店長も認めてくれるようになり、とても楽しく働くことができました。

就職が決まって辞めるとなった時も店長もお客様もみんな嫌になったらいつでも戻っておいでよって声をかけてくれて辞めるのが嫌になったぐらいです。

就職してから嫌なことがあっても、居酒屋のバイトを思い出して適当に働くのではなく、一生懸命仕事と向き合うことが大切だなと居酒屋バイトの経験を通して学ぶことができました。

結婚して地元を離れたので滅多に行くことはなくなってしまいましたが今でも地元に戻る時はちょこちょこその居酒屋へ顔を出しています。

色々なバイトをしましたが、10年近くたった今でもここまで記憶に残っているバイト先はここだけだったので週1.2でもすごく充実し成長できたバイトだったんだなと思います。

もう今後居酒屋で働く可能性はほとんどないかもしれませんが、自分の子供がバイトするようになったら居酒屋をお勧めしたいと思います！

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