不動産業界の魅力を実体験することができた不動産仲介のアルバイト

今回の「アルバイト裏話・体験談」は、ピンキーさん（30代後半　男性）からの投稿です。

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私は大学に入学して田舎から上京したが、何か資格を取ろうと思い立ち宅建を取ることにした。

学部は法学部だったためか試験は思いのほか簡単で1発合格した。

そこでこの資格を生かそうと思い不動産仲介のバイトを始めた。

大学時代に経験した不動産仲介のアルバイト

しかし、学生のバイトなので仕事内容はお店の掃除、お客さんが来店したときのお茶出し、電話番、HPの管理など基本的なものばかりだった。

宅建の資格は持っていたが不動産については知らないことばかりで、社員さんが色々教えてくれたり、応対や電話での話し方などを注意されたが、どれも今から考えれば当たり前のことばかりでこの経験が今に生かされていると思う。

特に、電話はワンコールで取るように指示された。

すぐに電話に出るとお客さんも気持ちが良いし、不動産仲介にはサービスで差別化できないので、スピードが一番という理由のようだ。

また、そのほかにはHPに物件の家賃や敷金礼金などを入力する仕事が主だったが、だんだん家賃相場が分かってきてとても面白かったのを覚えている。

物件の写真を掲載する仕事を任せてもらえるように

この仕事を一通り覚えると、社員さんと一緒に物件を見に行ってHPに掲載する写真の撮影などを手伝わせてもらえるようになった。

写真写りが悪いといくら良い物件でも台無しなのでコツが必要だが、これが意外と難しく大変だった。

しかし、だんだん慣れてくると運転免許を持っていたので一人で行けるようになり、編集から掲載まですべて出来るようになった。

意外とこの写真撮影の仕事は楽しかった。

写真を撮るのはあまり好きではなかったが、綺麗な写真を撮れるようになると社員さんから褒められ、高級物件でも私に任せてくれるようになってうれしくやりがいを感じた。

お客さんへの物件案内を経験

そして、電話応対、HPの管理、写真の撮影など一通り出来るようになると、お客さんへの物件案内もやらせてもらえるようになった。

お客さんの要望を聞きつつ、おすすめできる物件をいくつか紹介して、車に乗って実際に案内する仕事だ。

ここで最も難しいと思ったのは、提案する物件。

お客さんは「築〇年以内、駅から〇分以内、家賃は〇万円以内、近くにスーパーがある・・・」など様々な要望を伝えてくる。

しかし、それらをすべてを満たす物件というのはほぼないので、どれかを妥協する必要がある。

そこで、それらの要望をすべては満たさないけれど、比較的満足できる物件を提案するのだがこれが結構難しく苦労した。

これは社員さんがいつも手伝ってくれていたが、色々アドバイスをもらいながらだんだん出来るようになってきた。

そして、実際に物件をお客さんと一緒に見に行くが、この時も周辺の地理が頭にしっかり入れておく必要がある。

駅やスーパーマーケットを車で案内したり、社員さんに色々教えてもらい工夫していた。

しかし、このように物件をいくつも紹介しても契約が取れるとは限らない。

他の不動産屋が紹介した物件を契約するケースもたくさんあったが、実際に契約が取れるととてもうれしかった。

魅力的な不動産業界の仕事

このバイトは週に2～3日働いており、最初は時給850円くらいだったが、だんだん仕事に慣れてくると次第に時給も上昇して、大学を卒業するときには時給1,200円になっていた。

不動産仲介の仕事は、一見物件を紹介するだけだから簡単だと思いがちだが、お客さんの要望に100％マッチする物件はほぼないので、ある程度妥協してもらいながらベストの物件を紹介するのはとても難しいと思った。

また、事務作業などがかなり多く、求められる専門知識もたくさんあるので、勉強熱心でコツコツ仕事が出来る人には向いていると思う。

ちなみに、私はこのバイトを通して不動産の魅力にとりつかれ、大学を卒業してから今でも不動産業界で働いている。